2009/04/26

歩き四国遍路 29日目

平成19年5月1日(火) 天候雨後晴れ 第四十五番 歩行距離22.4km 
おもご旅館泊

 この日は文句なしの大雨。この遍路一番の土砂降りだった。始めに道を間違え、一旦大宝寺まで戻り、山道の遍路道へ足を踏み入れる。容赦なく雨が降り、足元がぬかるんでいる。靴はなかなかの防水機能のおかげで、あまり濡れなかった。

 いったん車道に出て、再び遍路道へ入る。このころ雨はやや小降りになっていた。八丁坂の登り口に到着(写真は八丁坂頂上)。600mの距離で、標高160m上がるのである。どうせ下らないので、上ることにする。
 上りきると、尾根伝いに岩屋寺へ向かう。この遍路道を行くと、三十六童行事や弘法大師が修行した逼割禅定の入り口の前を通るので、昔を顧みることができる。岩屋寺自体も岩山の中にあり、山全体が御本尊とされているため、神秘的である。

 帰りは、車の時と同じ「表」の参道の階段を下る。階段は266段あり、車遍路で来てもこの階段は上がらなければならず、一番の難所といってよい。

 この日は計画通り、国民宿舎古岩屋荘に立ち寄り、昼食と温泉を楽しむ。昼食は高知から一緒に歩いてきた女性にお接待していただいた。感謝。ここの温泉はぬるぬる系で気持ち良い。

 帰り道はすっかり晴れていて、道端には山菜や高原植物を見ることができ、この辺りの標高が高いことがわかる。
 この日お宿では、1日目の極楽寺で同宿になったご夫婦が再び同宿となった。私たちのことを覚えていてくださり、声をかけてくれたのだ。私たちより1日遅れで、ずっと歩いて来られたようである。



逼割禅定入口                       八丁坂頂上遍路道合流地点















岩屋寺の荘厳な岩壁

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