2009/03/31

歩き四国遍路 2日目

平成19年4月4日(水) 曇り時々小雨後晴れ
第四番~第十番 歩行距離28.3km 旅館八幡泊

 朝食なしなので、5時起床、6時前出発。この季節は、まだ朝は冷たい感じがする。しかも、あやしい天気で、朝食に立ち寄ったコンビニで、さっそく雨具を着ることになった。
 この日は、参拝するお寺が多かったので、写真を見ても、ここどこ?という所もあるけど、各札所で桜が綺麗だった。
 さっそくの長丁場で、膝に負担がきて、重くて重くて・・・。昼食の時に、鎮痛剤を服用した。それでも、破行になっていたようで、通りがかりの車の男性に、「荷物が重すぎるのでは」と、それにちなんだ俳句をいただいた               
 この日、名古屋の一人歩き、野宿中心の男性と知り合った。彼は、四国遍路の歩き方を母から教わっていた。  
 この日の難所は、切幡寺の333段の石段。結局、宿に到着したのは午後4時半だった。歩きながら痛いな、と思っていた左足の裏に、やっぱり水泡ができていた、さっそく。左膝が悪いので、日々かばって歩いているからだ。
 旅館八幡は、建て替えたところで、綺麗なお宿だった(◎)です。
大日寺本堂                              熊谷寺大師堂より

法輪寺門前                              切幡寺厄除け坂

歩き四国遍路 3日目

平成19年4月5日(木) 天候晴れ
第十一番~第十二番 歩行距離24.9km 住友産業保養所なべいわ荘泊
                    
 この日はさっそっく、四国遍路最大の難所である。しかし、吉野川の沈下橋への道しるべをみのがし、阿波中央大橋を歩くルートへ行く。これは歩き遍路での大きなミス。でもこれも修行。予定時間より遅れて、藤井寺に到着。気持ち焦りがある。
 
 でも、ここからの遍路道こそ歩き遍路の極意、車では40km、歩くと13km。かかる時間は、残念ながら歩くほうが時間はかかる。これも修行。
 
 焼山寺まで、長戸庵、柳水庵、浄連庵まで上り、一旦下り、再び上るのである。柳水庵では、宿泊できるようになっている。ここでは、足を痛めた男性のお遍路さんが、地元の方に宿泊先を探してもらっていた。
 
 浄連庵でお大師様に会うことができて、ほっとする。
 結局、休憩も含めて5時間ほどかけて、焼山寺に到着。私はここで、結構達成感があった。でも早すぎたんです。分かっていたんです。膝にダメージを受け、そこからお宿まで、3.5kmを1時間半はかかった。途中に杖杉庵というところがあるけれど、余裕なく通り過ぎてしまった。
 この日のお宿は会社の保養所だけれど、遍路宿もしてくれている。静かな所にある、綺麗なお宿でした。


阿波中央大橋                    藤井寺にある焼山寺への歩き遍路入り口









焼山寺へ

歩き四国遍路 1日目

平成19年4月3日火曜日、大安、晴れ。
第一番霊山寺~第三番金泉寺 歩行距離9.2km 第二番極楽寺宿坊泊
 
 出発地点は、鳴門西PA。霊山寺までは1.2kmだが、先に極楽寺へ行き、納経帳などを購入し、荷物を置かせてもらって、霊山寺へ。相変わらず人が多い。心配していた桜は満開。
 遍路道沿いには、桃の花、菜の花が綺麗に咲いていた。荷物も軽くしているし、気候も良く、気持ちよく歩くことができた。この日は・・・。


 写真のような道しるべが、遍路道にはいたるころにあるので(シールも貼ってある)、
まず迷うことはないし、地元の人が「道はわかるか?」と声を掛けてくれることも多かった。感謝。
 2日目が7か寺、28kmなので、早く出発したいと、宿坊の方に言うと、お勤めをしないと朝食はなし、と言われた。仕方ないか・・・。
極楽寺の仏足石                         こんな道しるべが頼り

明日から4月


 といっても、私にとっては日常が続くわけです。でも、明日から新しい職場で働き始める人も多いのでしょう。
 今年のうちの新人は、がんばってくれるのか・・・。がんばってくれっ・・・。

 やっぱり、うちの癒し犬たちは最高!!!でも、冬の間洗っていないので、だいぶオイリーな毛並みになってきた(;一_一)
 特にゴールデン・・・、もう少し暖かくなったら、綺麗になろうね。キミタチはシャンプー大嫌いだけれど・・・。
 いよいよ、四国遍路編を始めなければ・・・。毎日は書けないけれど、日程通りに書けるように、がんばる。


 

2009/03/27

歩き四国遍路 準備編 7

 四国遍路を巡る時、通し打ち(1度に全てまわる)、区切りうち(切りのよい所で、何回かに分けて歩く)、一国巡り(一県づつ歩く)という方法がある。歩く場合、仕事があると、なかなか通し打ちはできないので、休暇の時に区切り打ちをする人が多いだろう。バスツアーは区切りで、関西では日帰りツアーまである。
 歩く季節は、春・秋がよく、歩いている人も多い。歩いていると、週末に歩く人が増えていたように思った。私たちは歩いていて、10人くらいの方と時期を同じくして、通しで歩いていた。通しで歩いていても、高知でリタイアする人が多いみたいだが、この人数は変わらなかった。

  最近は温暖化で、桜の季節が早くなっていて、桜を見ながら歩けるのか心配だったが、第二十三番薬王寺(写真)まで、綺麗な桜を見ることができた。遍路道にはいろんな花が咲いていて、それを見るのも楽しみだった。

2009/03/23

歩き四国遍路 準備編 6

遍路宿

 遍路宿はその名と通り、お遍路さんが宿泊する宿。
 松山市出身の母親の実家では、かつてお遍路さんを泊めていたらしい。母いわく、お遍路さんを食事つきで、善意で泊めていた。昔はこういうことが普通のようで、これも”お接待”である。
 
 現在は「四国遍路ひとり歩き同行二人」に、遍路宿を含む宿泊施設が網羅されている。私たちの場合は、母親の経験とともに、ネットで遍路宿のことを調べたりして、宿を決めていった。
 歩きながらその日の宿を決める場合は、午前中に宿に連絡を入れれば、空いていれば泊めてくれる。
 費用は一泊二食付きで5000円台~7000円くらい。旅館やホテルはこれよりも高め。ビールなどの飲み物は別料金である。宿によって差があるが、大ビンビールが500円というのが、うれしかった。
 混雑する時期は、相部屋もありえるが、昔のことを考えれば、泊まることがあるだけ、本当に贅沢な時代である。

 お宿でも、お洗濯、食事(弁当)、飲み物、靴を乾燥(湿気を取り靴を軽くするのに必要)、荷物を次の宿へ送ってくれる、等のお接待があり、本当に感謝である。

2009/03/18

歩き四国遍路 準備編 5

お遍路身支度

 四国遍路は、命がけの修業だったので、所謂死に装束、基本白装束だ。
 しかし、現代では、皆色んな恰好で巡礼している。しかし、ほとんどの巡礼者は、背中に「南無大師遍照金剛」と書かれた白衣を身につけている。周りからお遍路と認識してもらえるし、身支度を整えると、気持ちが引き締まる。
 
金剛杖・・・弘法大師の分身として、共に歩き、大切に扱う。お宿に入る前に、金剛杖を清め、部屋では床の間(上座)に置く。

数珠・・・煩悩の数108個。厄除けにもなる。

輪袈裟・・・白衣と共に修行中であること、自らの戒めとなる。

菅笠・・・私は使用していないが、菅笠はお堂でもはずさなくてよい。頬の日焼け跡に注意。

納め札・・・巡礼の際、本堂と太子堂に納める。巡礼回数によって、色が変わる。私は2回目なので白。

 以上は主だったものだ。所々の札所や門前に店があるが、シーズン(春、秋)は、一番札所は特に混み合っている。
 納経所でも、バスツアー等団体の納経が入ると、かなりの時間待たされる。納経帳の持ち主はいないのだが・・・。
 それも修行である。
 

2009/03/15

歩き四国遍路 準備編 4

お遍路中お世話になったもの

 遍路小屋・・・
  八十八か所を目標に建設中。その地域にあった構造をしている所もある。他の遍路の方たちとの、触れ合いの場でもある。

 コンビニエンスストア・・・
  今や日本中にあるので、お遍路の道沿いにもあり、その名の通り便利。食事、トイレ休憩、おつかれビール、携帯の充電器           も購入した。 

 洋式トイレ・・・
  札所、コンビニ、お宿、公衆トイレ、80歳の膝といわれている私にとって、トイレのドアを開けた時、和式トイレだと、かなり
  ショックである。最近は、和式を洋式に作り替えてあったり、和式でも手摺を取り付けてあったりして、大変助かった。

 お接待・・・
  四国遍路では昔からの風習で、無事に巡礼してください、という願いを込めて、地元の方が、食べ物などを提供してくださ
  る。これは善根の施しで、断わってはいけないことになっている。施しを受けた時は、納め札を渡す。
  初めは、この風習に慣れず、納め札を渡し忘れることが多かったが、旅の真ん中くらいから、がんばって渡すことができるよ          

  うになった。
  札所でお菓子や飲み物を配ってくださったり、道を歩いていると、「お遍路さん、お接待させてください。」と、声をかけてくだ
  さる方もおられた。お宿でも、洗濯や、昼のお弁当を持たせてくれるところもあった。全てに感謝、である。
  いつか、お返ししたい。

2009/03/10

歩き四国遍路 準備編 3

 四国遍路に行くにあたり、購入したもの。
 
リュックサック・・・
  40ℓのものを購入したが、袋が大きいと、入れるものが増える。私の荷物は初め9kgはあった(途中から7k g。本当は5kg    まで)。25ℓ~30ℓで十分。

雨具上下・・・着脱は大変だが、必要。使用したのは10回くらい。

薄手のジャージ・・・2セット持って行ったが、1セット送り返した。乾きやすく、軽いのがよい。

手袋他・・・
 日焼け予防に役立つ、上腕まである手袋。フェイスマスク、帽子。菅笠は、頬から下が日焼けするが、私は 大丈夫だった。

i-pod・・・
 4G、800曲入るもの。歩く場所によって聞く曲を決めていた。
 TOP 5 1.HOME (アンジェラ・アキ) 2.Beyond The Century(Adiemus) 3.My Love(Westlife)
 4.終わりなき旅(Mr.Children) 5.Book of Days(Enya)
 旅の途中からは、自然の中を歩くとき、音楽を聴かず、自然の音を聞いていた。
       
 
         

2009/03/08

歩き四国遍路 準備編 2

 歩き遍路をする人は、へんろみち保存協会の出版する「四国遍路ひとり歩き同行二人」(写真)を購入する。私達もこの本で、日程の計画を始めた。
 
 両親はお遍路を、区切りで経験していて、1日だいたい20k~25kで歩いている。
 今回母と歩くにあたり、二人とも膝にハンディがあるため、20k~30k、44日間の日程が完成した。出発したら、歩くことに専念するために、お宿も全て予約しておいた。途中ゴールデンウィークをはさむため、これが正解だった。
 その日にお宿を決め、予約を入れていた方は、ゴールデンウイィーク中、なかなか宿をとれなかったようだ。ある方は、同じ宿に3連泊していた。
 
 
 歩く距離は、だいたい1時間4kmで決めていくが、標高差もあり、また休憩場所、お宿までの距離を把握するのに、この本は不可欠である。雨の日には、ジップロックに入
れて、晴れの日はそのまま、必要なページを開いて、どちらかのリュックの横ポケッに入れ、重宝した。
 


 

2009/03/01

歩き四国遍路 準備編 1

 四国遍路を歩く人は、1日20k~30k、早い人で、35k以上歩く。私は、仕事がらよく歩き、ジムに通い、筋トレもしていた。

 しかし、それだけの距離を歩くとなると、ある程度は、歩く練習をしなければならない。両親は、区切りで歩き遍路の経験があるが、1日20k~25kくらいにしていた。
 
 まずはモンベルで防水軽量の靴と、厚手の靴下を購入。出発する3か月前から休日に、山の辺の道や近所の道を、12kから多い時で30kのトレーニングを開始した。

 私は3年前に、左膝前十字靭帯再建術をしていて、膝に不安があった。トレーニングをして、なんとなくだが、自分の膝の調子や限界を掴むことができた。

 靴は15000円くらいしたが、トレーニング段階では、靴ずれはできなかった。そして、厚手の靴下で、靴底、膝への負担を減らすことができることを実感した。














 この写真は山の辺の道の一部だが、こんな山道、悪路のトレーニングも必要である。