2010/05/20

平成22年修行の旅 その3

平成22年5月12日(水) 天気晴れ

7:00出発 → 9:00 7.2km 東洋大師(明徳寺) → 18.6km 12:00

佛海庵  →  15:00 ロッジ尾崎
歩行距離25.4km 40,777歩

 6時の朝食には私たち2人だけ。旅行の夫婦は5時には出発したのでは、と母。サーファーカップルは8時朝食なので会うことはない。

 7時前に出発して、水床トンネルを抜ければ高知との県境。東洋町に入り、海側の道を歩く。今回のお遍路では、初日以外全て晴れ。朝起きた時は涼しく感じたけれど、歩き始めると暑くなってくる。











 東洋町甲浦(かんのうら)は列車移動ができる最後の地点で、この先は奈半利町まで列車はない。

 国道55号線は歩道がグリーンに塗装されていて、分かりやすくなっており、安心感がある。感謝。

 この辺りはトイレ休憩に困った所だが、今回は大丈夫。早め早めにトイレ休憩をとるようにして、のりきることができた。


 この日の第一目標明徳寺(東洋大師)では、門前におとなしい犬が門番のように座っていた。久しぶりのわんことの触れ合い。かわいい。ここは、善根宿のようにもなっていて、宿泊、洗濯ができるようになっている。



          高知の海岸線はずっとこんな感じ。
          時々振り返ると、よー歩いてきたなと思う。

 ここから先は、海岸線国道55号線をひたすら歩く。私は、3年前は”修行の国”と言われる高知県の、この単調な道が一番嫌いだった。

 でも今は、この道こそ確かに修行の道、とにかく歩く、なぜ歩くのか、歩くしかない、と思いをめぐらせて、結局考えても考えても答えは見つからないこと気づかされる、まさに修行の道。何を書いているか分からなくなってきたけど、とにかくこの海岸線道が私は好きなのです。











この写真を拡大すると猿らしきものが映っている!!


 昼食地点佛海庵までの道中に、法海上人堂というところがあり、少し怖いトイレだが使わせてもらう。その裏山から鳥とは違う鳴き声が聞こえてきた。

 日本猿だ、よく見ると木に上に猿が見える。警戒している声。鳴きマネをすると、再び答えて来て顔を見せる。野生の猿は危険だろうから、それ以上はかまわず歩き始めた。

         佛海庵辺りの山々

 前回も昼食休憩をとった、佐喜浜の佛海庵に到着。この辺りは静かで、のどか。きよ美旅館で一緒だった男性が、母と追いつく。男性は、腰が痛いからゆっくり休憩しながら行きます、と先に歩き始められた。
 私は右の足の裏に水泡ができていて痛く、左は膝が痛い。母も膝が痛い。二人で足のケアをして出発。

 このような道のりは最後の1~2kmが長い。佐喜浜港を通過、この日のお宿ロッジおざきまであと1kmとの看板があり、もうすぐだと歩いていも、なかなか着かなかった。

         室戸が近づいてきた。薬王寺を出発するときは81kmだった。

 ロッジおざきに到着すると、すでにお遍路の方たちが到着していて、お風呂の順番を待つ。その間、まずお疲れビールをいただき、少しうとうとしてしまった。

 階段が狭く、急で、歩き疲れ痛んだ足にはやや過酷だったけれど、お風呂は浴槽が広くて、ゆっくり足を伸ばしてつかることができた。

 お風呂を出ると、ロッジのお母さんが枇杷の実の選別をしていた。お接待で2個手渡してくれる。お母さんは室戸市吉良川町の出身で、そこは枇杷の産地とのこと。枇杷にもいくつかのブランドがあるが、黒耳(くろみ)というのが一番甘くおいしいと教えてくれた。
 食べてみると確かに甘くておいしい。枇杷は関西では高くて、特に好んで買うことがないが、これはよいお土産だと、宅配をお願いした。

 この日は3人の男性の歩き遍路の方と同宿。きよ美で一緒だった関東の方、大阪の方、福岡の方。

 福岡の方は一国区切り打ちをされていて、今回は宿毛まで。参考までに、あと二国のよいお宿を教えて欲しいとのことで、話に加わらせてもらう。だいたい、関東の男性と私たちの意見は一致し、福岡の方はメモを取っていた。

 お遍路は同じ目的を持っているので、話もはずむものだ。

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