2009/07/23

四国遍路 回顧録 3

第四番大日寺境内                   焼山寺山門

 今回は、3年前の車遍路回顧録を。(写真はその時のもの)
 歩き遍路の1年前に、私は車で四国を巡った。その写真がないないと探していたら、CD-Rが見つかった。パソコンに取り込んでなかったので焦ったが、ちゃんとCDにしていた。

 久しぶりに見てみると、懐かしかった。この時も、歩き遍路と同じく、「人生にけじめをつけよう。」、と旅立ったが、この時はうまくいかなかった。車で巡った罰かな、とか、きちんとお参りができなかったからかな、などと考えたが、今考えると、車で巡る期間では、気持ちの整理がつかなかったからだと思う。

神峯寺山門                         雲の中へ雲の上へ
 11日間、初めての一人旅が車での四国遍路だったが、やはり”楽”過ぎたんだ。6月下旬の熱い中、車でクーラーはかけないというきまりを作ったが、ほとんどご利益はなかったようだ。

 車で巡っていて、車ながら女性が一人で巡っていることは、時々驚かれた。確かに、一人遍路は9割がた男性だ。しかし、歩き遍路の時は、少なくとも三名の女性一人歩き遍路さんと出会った。すごい。

 6月なので雨の写真が多かったり、紫陽花が綺麗だったり、歩きで行くことができなかった神峯寺の写真があったりして、当然のことながら巡る時期によっても、景色が変わるんだなと思った。江口洋介のドラマのロケの写真もあった。

 特に標高が高くなると、霧深く、幻想的な風景を見ることができる。雲辺寺へはロープウェイを利用したが、雲の中に入り山頂の駅に到着すると、雲海を見ることができた。

雲辺寺境内                         列をなす団体の巡礼

 高知県では晴れ天気が多かった。だから南国土佐は暑かった。車の窓を開け、汗をかきながら運転した。
 車でも高知県は修行の道場である。室戸岬までの長い道のり(車では2時間ほどだが・・・)、札所が山の上にあることが多く、その道がまた細く蛇行していた。

 第三十八番金剛福寺から第三十九番延光寺までの県道21号線は、車1台が通ることができる道が延々と続く。この山道は延々と続くのではないのだろうか、と思いながら走っていた・・・。

 車は何kmのロスもすぐに取り戻すことができるが、歩きは1kmのロスでも、疲労が増し体力を消耗する。                 
 高知では、市内の宿をとっていた日に、タイムアウトのため神峯寺を打つことができず、次の日に再度、市内から打ちに戻るという、ロスをしてしまった。歩きでは考えられない距離だ。
 色々思い出していると、きりがないな。部屋の片づけをしていて、アルバムを見つけて、片づけを忘れてしまう感じ。

 でも、私のことを心配して次の札所で待っていてくれていた、どこかのお寺の住職さんや、札所ごとに出会い、「おねーちゃんがんばって。」と声を掛けてくれた、マイクロバスの団体のお遍路さんたち・・・。歩きとまではいかないが、出会いはあった。

 いやいや・・・、今日思い出すのはこれくらいにしとこ。 

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